転職活動のとき、多くの人が頭を悩ませるのが「職務経歴書」です。
これまでの仕事をただ並べただけの職務経歴書と、「この人に会って話を聞いてみたい」と思わせる職務経歴書には、はっきりとした“伝え方の違い”があります。
特別な実績がなくても、華やかな肩書きがなくても、伝え方を工夫するだけで見え方は大きく変わります。
ここでは、職務経歴書で差がつく“3つの技術”を紹介します。
① 「仕事内容の説明」ではなく「成果と役割」を書く
ありがちなNGパターンは、職務経歴書の内容がすべて
「〇〇業務を担当」「△△の作業」「××の事務」といった“作業の羅列”になっているケースです。
採用担当者が知りたいのは、
その仕事の中で、あなたが「どんな価値」を出してきたのか?
です。
たとえば、
「電話対応・来客対応・データ入力」
と書く代わりに、
・一日平均〇件の電話対応を行い、問い合わせ内容を分類してマニュアル化。新入社員の教育時間を短縮。
・来客時の応対や受付フローを見直し、待ち時間の不満クレームを大幅に減少させた。
といった書き方をすると、“同じ業務”でも印象がガラッと変わります。
「何をしたか」だけでなく、「その結果、何がどう良くなったか」まで書く。
これが、職務経歴書で差をつけるための第一歩です。
② 数字・規模感を入れて具体的にする
もうひとつのポイントは、「できるだけ数字を使って具体的に書く」こと。
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「多くの」「たくさんの」「頻繁に」
よりも -
「月間〇件」「年間〇社」「一日平均〇件」
と書かれているほうが、採用担当者はイメージしやすくなります。
たとえば営業職なら、
「新規開拓を担当」よりも
「月平均〇社に新規提案を行い、そのうち〇社と新規契約を締結。前年比△%の売上増に貢献。」
事務職でも、
「経費精算を担当」よりも
「約〇名分の経費精算を月次で担当。ルールの見直しとフォーマット作成により、申請ミスを半減。」
のほうが、“仕事の大きさ・責任の重さ”が具体的に伝わります。
③ 相手(企業)が見ている「キーワード」を意識する
職務経歴書を書くとき、多くの人が「自分がやってきたこと」を一生懸命思い出して書きます。
もちろんそれも大事ですが、もう一歩踏み込むなら、
応募する企業が求めているのは、どんな経験やスキルか?
という視点も持ちたいところです。
求人票には、「必須スキル」「歓迎スキル」「仕事内容」などが書かれています。
そこに出てくるキーワードを、自分の経歴と結びつけて職務経歴書の中にさりげなく盛り込んでいくと、「この人はうちの仕事をイメージして書いてくれているな」と伝わりやすくなります。
たとえば求人票に
「顧客折衝」「チームワーク」「進捗管理」
といった言葉があれば、
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顧客とのやりとりを任されていた経験
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チームでプロジェクトに取り組んだエピソード
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仕事の進み具合を管理していた例
を意識して書いていきます。
「ただの自己紹介」ではなく、
「その会社にとって採用する意味がある人材」であることを示す。
そのための材料が職務経歴書です。
職務経歴書は、過去の経歴を“きれいにまとめる書類”ではなく、
これまでの経験を、応募先にとっての「価値」として見える形にするためのツール
です。
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仕事内容ではなく「成果と役割」を書く
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数字で具体的にイメージさせる
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求人票のキーワードと自分の経験を結びつける
この3つを意識するだけで、「会って話を聞いてみたい」と思われる確率はぐっと高まります。
特別なキャリアがなくても、伝え方ひとつで評価は変わります。丁寧に言葉を選びながら、自分の仕事人生を一度整理してみてください。

