つける順番で仕上がりが別物に
ヘアオイルは「1本持っておくと便利なアイテム」としてすっかり定着しましたが、実は使い方次第で仕上がりがまったく変わるアイテムでもあります。ツヤツヤでまとまるどころか、「ベタついた」「ぺちゃんこになった」「重くなった」という経験がある人も多いのではないでしょうか。
それは、オイルそのものが悪いのではなく、つける量・タイミング・順番 が自分の髪に合っていないだけ、ということがほとんどです。
まず大前提として知っておきたいのは、ヘアオイルには大きく分けて二つの役割があるということです。
ひとつは「ドライヤーの熱や摩擦から髪を守るための保護オイル」、もうひとつは「スタイリングの仕上げにツヤや束感を出すための仕上げオイル」です。同じヘアオイルでも、どちらをメイン目的に使うのかで適切なつけ方が変わります。
■ 基本は“濡れた髪に少量”が鉄則
ヘアオイルを使うときに覚えておきたい基本は、お風呂上がりの濡れた髪に少量をなじませてからドライヤーをする という流れです。
濡れた髪はキューティクルが開いていて非常にデリケートな状態。そこにヘアオイルを薄くまとわせておくことで、ドライヤーの熱やブラシとの摩擦から髪を守り、水分の蒸発も防いでくれます。
量の目安は、ショートで1滴、ボブ〜ミディアムで2滴、ロングで3〜4滴くらいからスタートするのがおすすめです。足りなければ少し足す、という発想で使うと失敗しにくくなります。最初からたっぷり手に取ると、ベタつきやペタッとした仕上がりの原因になるので注意しましょう。
■ つける順番は「毛先 → 中間 → 表面」
オイルをつける場所でいちばんダメージが出やすいのは毛先です。そのため、毛先からオイルを入れていく のが正解です。
手のひらでよく伸ばしたオイルを、まずは毛先を握るようにしてなじませます。そのあと、残ったオイルを中間部分にスッとなでるように広げ、最後に手にほとんど残っていない状態で表面をさっとなでる。この順番を守るだけで、仕上がりの軽さがかなり変わります。
一方で、根元付近にオイルを直接つけるのはNG。頭皮の近くにオイルがたまると、ボリュームが出にくくなったり、ベタついた印象になってしまいます。根元はあくまで「ドライヤーでしっかり乾かしてふんわりさせる」ことを優先し、オイルはあくまで中間〜毛先担当と覚えておけば間違いありません。
■ 朝と夜で“役割”を変えると使い勝手がよくなる
ヘアオイルは、夜はダメージケア中心、朝はスタイリング中心 と役割を分けて考えると上手に使えます。
夜はドライヤー前に少し多めに、朝はほんの1滴を毛先にだけつけて束感やツヤを出す、といったイメージです。
朝のスタイリングでオイルを使いすぎると、時間が経つにつれてぺたんとしたり、顔まわりがテカテカして見えてしまうことがあります。朝は「このくらいで足りるかな? いや、ちょっと少ないかも?」と感じるくらいの量でちょうど良いことが多いです。どうしても足りなければ、あとから少しずつ追加すればOKです。
■ 髪質別・オイルの選び方
細くてやわらかい髪質の人は、重たいオイルを使うとすぐにボリュームが潰れてしまいます。軽めのテクスチャーで「セラム」「ミルクオイル」「ミストオイル」などと書かれているものを選ぶと、ふんわり感を保ちやすくなります。
逆に、太くて硬い髪・くせ毛・ダメージが強い人は、しっかりめのオイルで髪の表面をコーティングしてあげたほうが落ち着きやすいです。
また、天然オイル100%タイプは保湿力が高い反面、やや重めの仕上がりになりやすい特徴もあります。普段使いしやすいのは、植物オイル+シリコンなどをバランスよく配合した“ヘアケア専用オイル”です。髪用に調整されたオイルのほうが、べたつきにくく扱いやすい傾向があります。
■ 失敗しないための3つのコツ
ヘアオイルを上手に使うポイントをまとめると、
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必ず手のひらでよく伸ばす(原液をそのまま毛先にベタッとつけない)
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毛先 → 中間 → 表面の順番を守る
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「足りないかな?」くらいの量からスタートする
この3つです。
ヘアオイルは“多くつければつけるほど良い”ものではありません。少ない量をきちんと広げ、足りない部分だけに少しプラスする。この使い方ができれば、一気に扱いやすい髪へ近づきます。
毎日なんとなくつけていたヘアオイルも、使い方と順番を少し変えるだけで、重たいツヤから“ふんわりツヤツヤ” へと仕上がりが変わっていきます。今日の夜のお風呂あがりから、ぜひ試してみてください。

