起業の成功を左右する最も重要な要素のひとつが「ビジネスモデル」です。
ビジネスモデルとは簡単に言えば、“どうやって利益を生み出すか”という仕組みのこと。これを曖昧にしたまま走り始めてしまうと、どれだけ努力しても利益が出ない、という結果になりかねません。
ビジネスモデルをつくるときに最初に考えるべきは、「誰に価値を届けるのか」という部分です。
ターゲットが曖昧だと、サービスの内容も価格も決まりません。年齢、性別、生活スタイル、価値観などを想像しながら“具体的な一人”を思い浮かべるのが効果的です。
この人物像のことを「ペルソナ」と呼び、ビジネスの方向性を決める基礎になります。
次に考えるのが「何を提供するか」。これはモノでもサービスでも構いませんが、“独自性”や“強み”を盛り込むことが鍵になります。
競合と同じものを同じように提供しても差別化できず、価格競争に巻き込まれてしまうからです。「自分だからできること」「自分の経験が価値になる部分」を探し出し、そこを軸に提供内容を決めます。
そして、「どうやって収益化するか」がビジネスモデルの心臓部です。単発で売るのか、月額制なのか、広告収入なのか、紹介手数料なのか、収益ポイントを明確にします。
売上を安定させたいなら、サブスクリプション型(継続課金)が非常に相性の良い仕組みです。逆に、単発売上が中心なら、集客の仕組みが特に重要になります。
さらに考えたいのが「集客導線」。良い商品があっても、お客様に存在を知ってもらえなければ売上は生まれません。
SNSを使うのか、ブログを書くのか、広告を打つのか、イベントに参加するのか。今は個人でも多様な集客手段を使える時代なので、自分に合った方法を組み合わせることができます。
もうひとつ見逃せないのが「コスト構造」です。どんなビジネスでもコストは発生します。仕入れ費用、広告費、外注費、設備投資など、人によって内容は大きく異なります。
これを把握しないまま進めてしまうと、売上があっても利益が残らないという状況になりがちです。「固定費をできるだけ減らす」ことが、スモールビジネスでは特に重要です。
また、ビジネスモデルは一度作ったら終わり、というものではありません。市場の変化や顧客の反応に合わせて改善していく必要があります。
最初は“仮説”として始め、実際の運用を通して検証し、改善し続ける。その繰り返しが強いビジネスを作り上げます。
起業の成功率を大きく高めるポイントは、「走りながら考える」のではなく、「考えながら走る」こと。しっかりとしたビジネスモデルがあることで、迷いなく事業を前に進められるようになります。

